一戸建ての勝手口に使われている引き戸の鍵交換してきました。
こちらのお宅は勝手口の土間のところが引き戸になっていまして、サッシはYKKさんのものでした。
同じ様式の引き戸は店舗や事務所の入り口にもよく使われています。
両側に戸先鎌錠がついているタイプのもので、錠はミワ製のSL77狭框用の手配品でした。
外内障子が中央で重なる部分のことを召し合いと呼びますが、こちらの部分に鍵がついていなかったのはおそらく住人の出入りの都合を考えてのことでしょう。
こちらの鍵は経年劣化による消耗でサムターンが破損していました。今回はそちらを交換させていただきました。
このタイプのような引戸錠というのは障子も枠も狭い框なので建付が悪くなったら錠の鎌先部分が枠に収まりにくくなってしまうのです。
そしてその状態のまま放置してしまうと鍵やサムターンを強引に回さないと開閉できなくなってしまいます。
場合によっては鍵が折れたり、サムターン部分が破損したりして鎌錠が戻らなくなる可能性もあります。引き戸を開けられなくなってしまうトラブルにもつながりかねません。
戸先鎌錠だけの汎用引き戸は調子が悪いと感じたらすぐに鍵屋に相談することをおすすめします。
不具合の初期状態であったら戸車や枠手のストライクを調整するだけで修理が済みます。
大事にならないうちの修理・交換がおすすめです。